へし切長谷部の都市伝説
最近、槍や刀や太刀等に宿った付喪神がイケメン姿になり、歴史の流れを変えようとする敵と戦うゲームが流行っています。そんなゲームの中やコスプレにおいても人気の高い、凄まじい切れ味を秘めたという「へし切長谷部(国宝)」です。
へし切長谷部さんの名称は「刀 金象嵌銘長谷部国重本阿花押(きんぞうがんめいはせべくにしげほんあかおう)黒田筑前守」といいます。長いですね。ここでは「へし切長谷部」で短く統一します。※写真の刀はイメージです。
名刀、へし切長谷部とは
鍛刀された当初は大太刀でしたが、その後の時代に刀に改められました。そのため大太刀時の作者の銘はなく、刀研師・本阿弥光徳により山城の長谷部国重の作と鑑定され、現在はその鑑定銘が入れられています。
「へし切長谷部」という変わった異名は信長が所有していた頃、信長が観内という茶坊主(坊主頭にしていたためそう呼ばれているが、僧籍にはなく武士)の無礼に激怒し、逃げ込んだ茶箪笥ごと圧し斬ったことから付けられました。
後に秀吉が所有し黒田長政(黒田官兵衛の子)に下賜されたとも、黒田官兵衛が織田信長に使者として面会した際に信長から官兵衛が受け取ったとも言われていますが、とりあえず信長の所有から黒田家の所有となり、昭和53年9月までは黒田家が所有していましたが、現在は福岡市博物館に保管されています。
へし切長谷部の不思議現象
へし切長谷部は、美術品としても大変魅力的ななため、模造刀を所有している人も多くいます。そんなへし切長谷部の模造刀が不思議な現象を引き起こすというのです。Twitterが発端のようなのですが、とある方のへし切長谷部(模造刀)の話です。
- コスプレ用の「へし切長谷部」を友人に預けていたらしいのですが、その友人から「へし切長谷部に布を被せて仕事に行ったのに返ったら布が別の場所に落ちていた….それも1度ではなく2~3度、早く引取ってほしい…」という旨の電話があったというのです。
- 野外のコスプレでへし切長谷部を使用した際、鞘(さや)に深く傷がついてしまい悲しみに暮れていたら、翌日その傷が無くなっていたという話。
- 職場で無くしてしまったイヤホンのことをへし切長谷部に報告したら、模造刀を置いている棚の下から見つかった話。
- 吐き気を催すほどの頭痛がへし切長谷部の模造刀を抱えたら治まったという話。
- 給料やボーナスが上がったとか……いう話。